ともしび

唐突なんですけれども、ひょんなことからご縁をいただいて今日とある大学で突然授業をぶち上げてきました。大学で働く友人が「心理学とキャリアについて話してくれない?」と声をかけてくれたのがきっかけで、私なんぞ人前でお話しできるようなものは何も持ち合わせてございません…と思ったんだけど、せっかくそう言っていただけるなら全力でがんばります!!ということで、遠路はるばる東北から関西へ飛行機にのってやってきたのでした。

きょうの為にうんうん悩んで修士論文の発表以来さわっていなかったパワーポイントを引っ張り出し、どんな話なら学生さんのお役にたてるだろうかと考えました。前々から思ってたけど、教育者のみなさまは本当に尊い仕事をしておられるよ。日本の未来を育てていると言っても全然過言じゃない。過酷な労働環境の中で、本当に日々ありがとうございます。

授業そのものは緊張もあってあっという間で、でも自分なりに必死に考えてできたと思う。講演パート、10回くらいぶっ通しで練習したもの。そしたらそれに呼応してくれるように、授業が終わってから何人かの学生さんが個人的に話をしにきてくれたりもした。その中には将来の話も含まれていて「ちょっとそれは現実的ではないんじゃないかい…」と思うこともない訳ではなかったけれど、なんというか、その初期衝動って持とうと思って持てるものではないから是非だいじにしてくれよなとも思った。思ったというか願った。そういう灯みたいなものを持ってるが故に傷ついたり挫折したりするかもしれないけど、「こうなりたい、こうしたい」を持っていることは信じられないくらいすごい強みだから。大人になるとなかなか理想像や将来の夢みたいなものを持ちにくくなるけど、心理学に触れて未来を見つけて、それってどちゃくそ素敵なことやん。だからその気持ちを、想いを、どうか持ち続けてくれたら嬉しい。そういう祈りにも似た気持ちになった。現実なんてほっといても向こうからやってくるんだから、酒飲んで麻雀して無為に過ごす時間も、勉強して自分を見つけようとする時間も、全部だいじにしてください。「流れ」の中にいるときはなかなかその時間の価値に気が付かないけれど、気が付かなくたっていいから、どうか謳歌してほしい。あなたのその時間は無限ではないから。パートおばあちゃんは、そう願うよ。

前々から思っていたけれど、やっぱり私はいつか教育の世界に戻りたいと強く思う今日でした。このバイブスみたいな、心の動く感情は書き留めておかねばならないと思って、慌ててPCに向かったのでした。学生に散々えらそうなこと言ったのだから、頼むよ自分。自分の照らし方くらい自分で演出してみせてくれよな。