たゆたう

年明け早々めでたいことに、友人に子どもが生まれた。先日の日記を読んでくださった方ならわかるかもしれないけれど、飲み会の集合時間に4人中3人が間に合わないかもしれないと言っていた中で、唯一時間通りに来たしっかり者の彼である。その彼に子供が生まれたらしい。齢35、「そういう時期」と言えばそうなのかもしれないけれど、彼からそんな連絡がきたことがなんだかすごく嬉しくなった。

彼と出会ったのは大学院に入ってから、その時付き合っていた彼氏の友達として何人かでご飯か何かに行ったのがきっかけだったように思う。生々しくてやーね。でも本当のことなので書いておく。んで、彼氏と別れてからなんだかんだあって連絡先を知ることとなり、関西に住んでいた頃はどちらからともなく誘い合って仕事帰りによく飲んでいた。

私が結婚してからは何となく疎遠になり、連絡をとることはほとんどなくなった。ただドイツに住んだ時や仙台に引っ越してきた時、そういう「要」みたいな時にはふらっと当時の彼女と一緒に私の住む地域に来てくれて、夫と4人で飲んでいた。めちゃくちゃ仲よくなるようなイベントがあった訳ではないし、だからすごく仲が良いという訳でもない。だけどなぜだか、ただ単にタイミングが合っただけなんだろうけど、年に数回連絡を取る程度の関係になって今日までやってきた。

そして昨日、である。「子供が生まれた」と言って彼からLINEがきた。言い方が悪いけれどその時は「ふーん」といった感じで特に感慨深いものもなく、ただおめでとうと返事をした。だけど今になって、特別仲が良い訳でも年に何回も会う訳でもない、そんな彼が、お子の誕生を私に教えてくれたことが急に嬉しくなった。我ながら嬉しみがくるの遅いよ。奥様は入院中のはずだから、もしかすると昨日は一人のお家で飲みながら、ふと私に伝えようと思ったのかもしれない。その「ふと」が、なんだかとても嬉しい。出産祝いを検索しながら、私もふとそんなことを思った。今でも私のことを旧姓で呼んで、その度ぎゅっと学生時代に戻ったような気になって、それもすごく心地よかったりするのでした。これからもこんな感じで、付かず離れずふわふわと仲良くできたらいいな。そんな友達が、これから先どれだけできるだろうか。そういう愚にもつかないことを考えながら今夜も飲んでいます。