世の中の主婦たちの愚痴を煮詰めて抽出したとして、その要素に「社会生活を営む上での夫と妻の家庭労働の不均衡」が絶対にある。と思う。あってくれ。
これはマジで、夫と妻のどっちが偉いとかすごいとかいう話ではない。それは大前提と言うか、社会で働いている者もお家を守っている者も、どちらも最強に偉くて優勝しているのは間違いない。大優勝である。大優勝ではあるんだけど、ちょっとだけ聞いてほしい。と言うのはね、お家にいる者の家事育児めちゃくちゃ大変ってこと。もったいぶったけども、結局そこです。ここで抵抗感あるようなら以下の文章は読まないように。きっと蕁麻疹でるよ。
私事で恐縮なんですが、うちの夫は平日の帰宅が遅い。早くて22時くらいかな?遅いと日付は余裕で超える。もちろんもっと遅い家庭なんてゴロゴロあるだろうけど、一般的には遅い方じゃないかと思う。んで、そうなるとどうなるかと言うと、お子の命を支えるのは妻の側でワンオペ、つまり私になる。平日はね。休日は死ぬほど子供と遊んでくれるしご飯も作ってくれる最強の夫なので、不満は一応ない。あったとしても自分の中で消化できるレベルで、その付け火みたいなものを最小に抑えられてるのは彼の努力以外にない。早い話が、彼は夫として父として、その役割を私にはもったいないくらいに果たしてくれているということ。
だけど、我々のこの小さい宇宙からしても分かるように、やっぱり日々の家事育児は女性にゆだねられていることが多いんじゃないかなぁと思う。そんなこと世界中の人に100億回くらい言われているだろうけど、特に理屈の通じないちびっこを育てている奥様は、待ったなしの毎瞬に忙殺されていることでしょう。本当に全員に花束をあげたい。花束をあげた上で3泊4日の沖縄旅行をプレゼントしたい。酒飲んできてくれ酒。
んでね、やっぱり人に言えないご苦労も多かろうと思う。日記やツイッターにさえ書けない、暗くて澱んだ愚痴のこと。だって子供と二人だけ(あるいはもっとvs自分)の時間の、本当にどうしようもない瞬間って、子供と自分以外の誰も知らない。子どもとの時間でイライラしたこと、怒鳴りたくなる気持ちを抑えて深呼吸を繰り返したこと、それでも怒鳴ってしまって自己嫌悪で消えたくなる瞬間、子供を寝かしつけてから泣く時間。きっと誰もにあると思う。こんな日もあるさと割り切れればいいけれど、生理前なんかに重なるともう最悪だよね。どうしようもない。かたや、夫が育児を頑張ればイクメンだなんだ、良い夫を持ったともてはやされたりして。
念のために再度言うけど、私は夫にめちゃくちゃ感謝してるし、上記のことが全てあてはまる訳でもない。でも、心理士として相談を受けていると本当につらそうな奥さん(決まって奥さん)の話を耳にすることも多い。社会の風潮や制度の良くない部分が夫と妻のあり方を規定してしまっている側面はあったとしても、でも「あんまりだよ」と言いたくなることがある。もちろん、男性より女性の方が誰かに相談する傾向にあるという要素はあるのかもしれないけど、そんなもんは知らん。偉い人に言うのが良いと思うよ。
子供がいなかったとしても、洗濯や料理や掃除や、その他のことを女性が担っている場合はやっぱり多いのではなかろうか。共働きの場合でも。率直に言うけど、性差的なものは確実に存在すると思う。夫が脱ぎ散らかした靴下を妻が拾う方が、その逆より多いと思うよ。どうよ。そのあたり。
特に落ちはないです。何かあるとすれば、めちゃくちゃ良い電化製品を買って出来るだけラクしましょう。夫と妻で話し合って、お互いの負担をどうするか話しましょう。それも難しい時は、どうしたらいいんだろうね。分からないけど。お互いが元気に過ごせる方法を何とか編み出すしかない。待ったなしの世界だって、生きていくしかないんだもの。